司書さん・学芸員さん・調査員さんの仕事を知ろう
きちんとした勉強と資格(しかく)が必要だ。
さっき見た図書館司書になるためには、「図書館司書」という資格(しかく)を持っていないといけないんだ。
調査員(ここでは文書調査員)は、各都道府県や市区町村で制度(せいど)を作って、専門知識(ちしき)を持った人を任命(にんめい)しているんだ。
学芸員資格は「博物館法」という法律(ほうりつ)に基(もと)づいた国家資格。博物館・資料館のスペシャリストだ。
いずれも専門的な内容(ないよう)なので、まず大学などで専門分野の勉強をして、経験(けいけん)を積(つ)んで、さらに勉強して資格を取って、それぞれの場所の採用(さいよう)試験を受けて合格(ごうかく)しないといけないんだ。
いつでも募集があるわけではないので、けっこう狭(せま)き門らしいよ。
そのためにまずはアルバイトやボランティアスタッフとして働き、経験を積んでいく人もいるんだって。
※下の動画では音声も入っているよ! 学芸員さんの声を聞くときは、画面をクリックしてね。
中~高校生の時には、いろいろなことに興味(きょうみ)を持って広く勉強しよう。そして大学生になったら専門(せんもん)の分野で本格的(ほんかくてき)に勉強だ。
文書や資料(しりょう)は実物に触(ふ)れないとちゃんとした勉強はできないから、そういう分野のうんと年上の先輩(せんぱい)を見つけて、その人についていってほしいな。
そうすることで文書についての本格的な勉強ができて、さらに少しづつ資料館などでアルバイトやボランティア活動をしていって学芸員への足がかりをつかんでほしいんだ。
学芸員になるのはとっても狭(せま)き門。
いつでも募集(ぼしゅう)に対応(たいおう)できるよう、準備(じゅんび)しておくことが大切なんだ。
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学芸員になるのはけっこう大変らしい。
特に大都市では通勤(つうきん)の便がよくて、大きなところが多いので1人の募集(ぼしゅう)に対して100人くらい集まってしまうんだって。
しかも大学院を卒業して論文(ろんぶん)も書いていたりする強者ばかりだ。
それに対して地方都市で交通の不便な小さなところだとなかなか応募する人が少ない。
しかも、その土地の出身者だと有利になることが多いって。その地域(ちいき)のことを元々知っているからだね。
あとは、最初から正式な採用(さいよう)ではなく、非常勤(ひじょうきん)やアルバイトで入って、正式な募集(ぼしゅう)があった時に応募すると仕事の実績(じっせき)があるから採用されやすいみたいだ。
その非常勤やアルバイトは、誰(だれ)かからの推薦(すいせん)してもらうということがほとんどなんだって。
なので、推薦されるよう、勉強もそうだけど、日頃(ひごろ)からそういう人とのつながりを持っていることがとても大事なんだって。