文書(モンジョ)のもつチカラを知ろう
~日本の社会のシクミが見えてくるぞ~
~日本の社会のシクミが見えてくるぞ~
古文書はただの歴史(れきし)上の資料(しりょう)じゃない!
その人自身が見えてくる
たとえば、この手紙。
江戸(えど)時代の終わりから明治時代に活躍(かつやく)した政治家(せいじか)岩倉具視が井上肇に宛てて書いた手紙だ。
この2人は歴史(れきし)上の人物として教科書にも出てくるけど、それは学校でのお勉強の話。
古文書からは、もっと違(ちが)うものが見えてくるよ。
2人がどういう関係だったのかとか、仲良しだったのかとか、その頃(ころ)の世の中のようすやまわりの人たちのこと、町のこと、地域(ちいき)のこと、そして日本のこと。。。
一番読んでみたいのは、人と人の関係、つながりだよね。
一見仲良しに見えて、実は仲が悪かったなんて言うのはよくある話で、そういうことがこういう手紙から読み取れるんだ。
今の時代だと、SNSとかメールの履歴(りれき)とかで見るのかもしれないけど、古文書からは文字そのものや言葉の使い方、書き方からいろいろと探(さぐ)ることが出来るんだ。人の感情は文字に表れるからね。
なので、今の時代の履歴なんかよりもよっぽど見えてくることがたくさんあるんだよ。
キミも見つけたら、どんどん読み取って、昔の人と人の関係なんかを想像(そうぞう)してみようよ。